「こちらのオプション、初月無料ですのでぜひ」——携帯ショップで一度は言われたことがあるはずです。あの言葉の裏側で何が起きているのか、店長だった私が説明します。
先に結論。店頭で勧められるオプションの多くは、あなたのためではなく、お店の目標達成のために提案されています。店員が悪人なのではありません。そういう仕組みの中で仕事をしているんです。
お店には「オプション獲得目標」がある
携帯ショップには、販売台数だけでなく、オプションや付帯サービスの獲得件数にも目標があります。動画配信、雑誌読み放題、セキュリティ、端末保証、光回線のセット……。件数が店の評価につながり、店の評価が店員の評価につながる。
だから「初月無料なので、とりあえず付けておいて、不要なら外してください」というトークが生まれます。このトークの本当の狙いは「外し忘れ」です。初月無料のオプションは、外し忘れた人の月額で成り立っている——内側にいた人間として、これは認めざるを得ません。
「外し忘れ」を狙われやすいオプションの特徴
- 月額300〜500円の小さいもの:1つずつは気にならない金額なのが逆にワナ。3つ付けば月1,500円、年1万8千円です
- 解約の入り口が深いもの:アプリの奥、会員サイトのさらに奥。面倒くささが収益源になっています
- 「使えるかもしれない」系:雑誌読み放題・クーポン系。使うかもと思わせて、実際の利用率はとても低い類のサービスです
いっぽうで「入る価値のある」オプションもある
公平のために言うと、全部が悪いわけではありません。画面割れの常習犯で、高額機種を使う人の端末保証は合理的なことがあります。逆に、型落ちの安い機種なら、保証の月額を貯めて壊れたら買い替える方が安い。要は「自分の場合の損得」を数字で見るかどうかです。
店頭での防御術は、この一言だけでいい
「オプションは何も付けないでください。必要になったら自分で付けます。」——これで終わりです。気まずくなる必要はありません。店員も、はっきり言ってもらえた方が実は楽です。そして帰宅したら、いま契約中のオプション一覧を開いて、「これ何?」と思うものを外す。今月分から効きます。
まとめ
店頭のオプション提案の裏には獲得目標があり、「初月無料」の狙いは外し忘れ。防御は「何も付けません」の一言と、契約一覧の棚卸しだけです。自分のプラン全体が適正かは30秒スマホ診断で、料金の全体像はスマホ代の大ガイドでチェックできます。
