「スマホとまとめると安くなりますよ」——店頭でこのトークを、私は何百回と言ってきました。元店長として、今日はその裏側まで含めて正直に書きます。
結論。セット割は「得な人」と「セット割のせいで損している人」がはっきり分かれます。分かれ目は、割引額ではなく「割引後の総額」で比べているかどうか。それだけです。
セット割の仕組みを30秒で
大手キャリアの光回線を契約すると、同じキャリアのスマホ代が1人あたり月550〜1,100円ほど割引される——これがセット割の基本形です。家族4人なら最大月4,400円。数字だけ見ると強力です。
ワナ:割引は「高いプランの世界」の中の話
問題はここからです。セット割の割引を最大で受けるには、多くの場合キャリアの標準プラン(=高いプラン)にいる必要があります。つまりこういう比較になります。
- Aさん(セット割フル活用):スマホ7,000円−割引1,100円=5,900円
- Bさん(格安プラン+割引なし):スマホ3,000円−割引0円=3,000円
割引をもらっているAさんの方が、毎月2,900円高い。「割引がもったいないから乗り換えない」は、割引に人質を取られている状態です。店頭でセット割を勧めていた理由のひとつは、この「囲い込み」にあります。乗り換えの心理的ハードルが一気に上がるんです。
セット割が本当に得なケースもある
公平に言うと、得なケースはあります。①家族の人数が多く、②全員が大容量プランを本当に使っていて、③その光回線自体の料金・品質が単体でも妥当——この3条件が揃うなら、セット割は素直に強い。逆に1人暮らしや、実はギガをあまり使わない家族なら、スマホと光を別々に最安で選ぶ方が安くなることが多いです。
判断の計算式はこれだけ
「セットの総額(スマホ全員分+光−割引)」vs「バラバラの総額(格安スマホ全員分+単体で安い光)」。紙に2列書いて比べるだけです。わが家の実例やタイプ別の考え方はスマホ代の大ガイドに、光回線そのものの選び方はNURO光を実際に使った本音レビューに書きました。
まとめ
セット割は「割引額」で見ると魅力的ですが、勝負は総額。高いプランの世界で1,100円引かれるより、安いプランの世界に引っ越す方が大きい——これが元店長の答えです。自分がどちらのタイプかは30秒スマホ診断でどうぞ。